リカちゃん展
タカラトミーの玩具リカちゃんが誕生して50年だそうだ。
私は人形遊びをしたことがなく、全く「リカちゃん」に愛着がなかったが、
50周年記念のリカちゃん展へ行くと暮らしの歴史に触れることができそうだと思い、リカちゃん展へ行くことにした。
私が小学校に入学する前、確かにリカちゃんという人形はあったと記憶している。
友達がリカちゃんを持っていた。
リカちゃん展では、50年前から現在までのリカちゃんが展示されていた。
じっくり見ると疲れるので、私はぼんやりと眺めた。
一つ一つの人形に特別な思いはないが、リカちゃんのイラストに「牧美也子」とサインがあったことに
興味を持った。
元々子どもの頃SFが好きだった。
SF小説やSFマンガ・アニメは、リカちゃん人形と別世界のものと思っていたが、
つながっていた。
リカちゃん展を見て、リカちゃんの設定が分かった。
香山リカは、日本人のお父さんとフランス人のお母さんを持つハーフの女の子。
だからスタイルが良く髪の色は明るい。
リカちゃんハウスに畳の和室はない。洋風の暮らしをしている。
リカちゃんの母親はブティックを経営していて、リカちゃんは様々な洋服を身に付ける。ドレスも着る。
和服は着る。
ボーイフレンドもいるし、同性の友達もいる。
さらにアイドルユニットを組んで芸能界デビューもする。
テニスもする。
憧れのフライトアテンダントにもなる。
展示されていたリカちゃんは、変幻自在だった。
驚くことに、ワコールとコラボした妊婦姿のりかちゃんもいた。
そして、メーテルのコスプレをしたリカちゃんもいた。
遊ぶ子どもの空想を広げる仕組みがあるなあと思った。
子どもは人形遊びをしながら、人形になりきって様々な経験をするんだろう。
リカちゃん展には、子どもたちがたくさん来ていた。
「かわいい」「かわいい」
「これ、持ってる」
などと、賑やかに会話しながら展示を見ていた。
静かに人形を見つめる大人もいた。
リカちゃん展限定商品を買いに来た人たちもいたようだ。
売店には人だかりができてた。
・・・わたむし(妻)