ラスコー展 油滴天目茶碗
前々から行こうと決めていたラスコー展へ行った。
どんな壁画なのかなと、壁画に期待を寄せていたが、
ラスコー展では壁画の展示はあったものの、なぜか心に響いてこなかった。
急ぎ足で見て回ったからかな。
もう一回見に行ったら、絵をじっくり見られるかもしれないなぁ。
ラスコー展でいちばん印象に残っているのは、鹿の角で作った縫い針。
今、私らが使っている縫い針とほとんど同じ形だ。
ラスコーの壁画が描かれた時代は、20000年前というから、
縫い針は既に20000年前に完成されていたということになる。
20000年前のクロマニョン人も現代人のように縫物をしていたのだと思ったら、
親近感が湧いた。
石器で骨を削って小さな針を作り、
尖った石器で針の先をぐりぐり削って穴を開ける作業を映像で見た。
穴あけるときに失敗しそうでハラハラした。
石をたたいて砕き、打製石器を作る様子も再現されていた。
透き通った緑色っぽい美しい石だった。
また、肉を石器で切る映像もあった。
スパッスパッと、肉が切り分けられていた。
我が家の包丁り切れ味が良い。
石の矢じりもたくさん展示されていた。
葉っぱのような形に整えられているのが美しかった。
クロマニョン人たちはすごく手先が器用だったんだろう。
狩りに使う道具に美しく動物が彫刻されていた。
単に使えればよいというんじゃなく、美しい物を作り出していた。
凝り性だったのかな。
お土産もの売り場で図録を見つけた。
2500円という値段を見て、買うのを止めた。
壁画に関係ないものもあった。
気になったのはラスク。
「ラスコーラスク」と書かれていた。
ラスコーラスク。
何回も言いたくなる響きだ。
私は10回くらいラスコーラスクと言ってみた。
美しい石の詰め合わせも気になった。
子どもの頃、石を集めていたから、気になって手に取ったが
飾るところがないから買わなかった。
三階へ行き、油滴天目茶碗を見た。
油滴天目茶碗は、へりがピカピカ光っていた。
点々とした模様もキラキラ。
・・・わたむし(妻)