ブラック実習

新聞で、理学療法士を目指す専門学校生が自殺し、遺族が賠償を求めているという記事を読んだ。

新聞記事はとても小さかった。

内容を知りたくてネットで検索した。


2013年、理学療法士を目指す39才の男性が、

実習先の医療法人でパワハラを受け自殺した。

ミスをした男性に「帰れ」と言ったり、「今度ミスしたら実習は打ち切り」と言ったりした。

実習報告書を作成するのに、男性は夜中の3時くらいまでかかり痩せていった。

専門学校に実習の辛さについて相談したが放置された。


ネットの記事を読んで、「許せないことだ」と思うと同時に、

自分が経験した実習を思い出した。

私の場合は教員免許を取得するための学校での教育実習。

理学療法士の実習とは違うものだが、

夜中の3時ごろまで寝られなかったのは同じだと思った。

失敗をあげつらって脅迫されたことはないから、記事の理学療法士の実習の方が過酷だと思った。

実習を打ち切られたら単位が取得できない。

将来を閉ざされてしまう。

酷い。酷すぎる。


命に関わっている医療法人が、実際のところ、人を大切に思っていないのだなあと

残念に思った。


ああ・・、学校も、命に関わるところだなあ。けれども、働いても働いても終わりが見えない

遣り甲斐搾取で過労死の多いブラック職場だ。


実習がブラックだったから、仕事としてブラックだと気づいて、

早く進路転換するという考え方もあるなあ。


だが、その職業を目指して修練した年数を考えると、進路転換は思い浮かばず、

先が見えなくなって死を選んでしまう人がいるのだなあ。


多くの人が、ブラック実習の経験から、その仕事を目指すのを止め、

その仕事が超人手不足に陥ったならば、少しは在り方が見直されるのかなあ。


この件について、テレビニュースでは報じられてなかった。

もっと報じてもらいたいと思う。


実習がブラック過ぎると報じてほしい。

・・・わたむし(妻)