心変わり
こんなにも自分の気持ちが、「好き」から「嫌い」へと変化したことに驚いている。
二か月前の私は、ユーチューブの「コリアンボーイTV」をはじめ、韓国人ユーチューバーの番組が好きだった。
結構楽しんでいた。
が、ユーチューバーが話した内容で好きな気持ちが冷めてしまった。
韓国では、見た目をとても気にするそうだ。
見た目が悪ければ、良い接客が受けられなかったり、
相手にされなかったり、陰口を言われたりといろいろと差別を受けるそうだ。
韓国はそういうところだと受け入れられず、嫌悪感が募った。
日本でも、見た目が悪ければ、それを理由にいじめが起きたりするが、
そもそも、「見た目」と「いじめ」とは別の問題。
身だしなみが良くないから苛めて良いという理屈は間違いだ。
いじめは、いじめる人の心の問題だ。
私は過去の仕事で「いじめ」という反社会的な行動について取り組まなくてはならなかった。
苦い記憶がたくさんある。
いじめた子の保護者と話したところ、保護者は自分の子どもを庇い、
「いじめられる方にも原因があるでしょ」と言った。
私はいじめを助長する保護者の言葉に非常に腹が立った。
いじめられた子に、何かマイナスの要素があったとしても、
だからといって苛めて良いはずがない。
分かり切ったことなのに、保護者は子どもの反社会的な行動を叱ることができなかった。
毎日、被害者を傷めつけて良いはずがないと言えない保護者・・・。
韓国人ユーチューバーの価値観を知り、過去の苦い記憶が重なった。
無性に腹が立った。
ユーチューブに「腹が立つ」というコメントを書いてから、
容姿差別を容認する人は嫌いだと、はっきりと思うようになり、
好きだったユーチューバーも嫌いになってしまった。
今もときどき、好きだったチャンネルを見るが、
動画などが肌の美しさをアピールしているように見えて、
やはり嫌いだなあと思った。
私がそのチャンネルを好きになったのは、雑談の流れが楽しかったからだ。
しかし、見た目を気にしたり、見下したりする内容が含まれると、
その流れを心地よく感じられない。
だから仕方がない。楽しくないんだもの。
いじめは、いじめる人の心の問題だ。
これからも、言い続けたい。