認知症の伯母

実家へ行くと、父親の姉や妹が仏壇にお参りに来た。

みんな元気で良かった。

でも、ちょっとした不協和音が流れる空気だった。

認知症の症状が出てきて、週に数回デイサービスに通っている伯母が、仲間はずれにされていると聞いた。

元気な伯母&叔母が、デイサービスを利用する伯母と行動を共にしないという話を聞いた。


そんなことで仲間外しをするなんて・・・とても悲しくなった。

血のつながりのない他人だったら、嫌な人たちだなと思うだけだろうが、

私は親戚だと思っているから、悲しくなった。


相模原で起こった障害者殺傷事件を思い出した。

被害者から見て、仲間であったはずの人が加害者だった。


学校や職場で起こるいじめも。

同じ空間にいる人が、違いを見つけて少数派を排除する。

成績の良い生徒が排除される場合もあるし、成績の悪い生徒が排除されることもある。

障害のある生徒が排除されることもある。多数派と自認する人は少数派を陰湿に排除する。

生徒だけではなく、保護者同士にもいじめがある。

色々な人がいるものだと思えば、排除するまでにはならないんだろうけど。

排除する人は、当たり前のこととして排除し、悪いことをしているとは思わないようだ。


同類と思う間柄であっても、違いはあるんだから、いくらでも少数派を作りだすことができる。

お互いを大切に思う関係を作ろうと努力しないと、いつでも誰かがいじめられているという嫌な関係が出来上がる。


そうだな・・・。違いが分かりつつも、共通点を見つけていく関係があれば、いじめや差別は減っていくんじゃなかろうか。

・・・わたむし(妻)