添田町の事件
最近のニュースでとても気になるのは、福岡県添田町の29歳の女性についての事件のニュース。
北九州市で白骨化したバラバラ遺体が見つかった。
遺体の身元が判明したところ、添田町在住の29歳の女性と分かったという。
女性は小学生のころ、母親と死別。成長すると父親と兄弟も家を出た。
結婚し出産したが、夫は家を出たため、母子二人暮らしになった。
生活は苦しかったようで、「食べるものがない」と児童相談所に相談した。
民生委員らが家庭訪問し、女性と面談したが、差し迫った状況ではないと判断したが、
昨年7月ごろから女性の姿が見られなくなった。
北九州市で白骨化した遺体で、女性は発見された。
ニュースで、そういうことだと断片的に知った。
心の中が暗くなるニュースだと思った。
何が暗いかというと、亡くなった女性に人の善意が届いていないという暗さだ。
「食べるものがない」という相談をしたのに、継続的な面談はなく、救われなかった。
行政への相談ができないまま救われなかったという話も多いが、
この事件では、相談もし、家庭訪問も受けているのに救われなかった。
救われなかった。
というか、救う手立てが少ないのだろうか。
亡くなった女性の子どもは施設で保護されているというから、子どもの命は救われたわけだけど、
この女性は救われなかった。
誰が殺したんだ?
そりゃあ、犯人でしょう。
でも、
「この人をほっとけない」
「食べ物が分けてもらえるフードバンクがありますよ」
「子ども食堂で食べませんか?」
のような繋がりは作れなかったんだろうか?
善意や愛情のつながりがあれば、犯人とのつながりを遠ざけられただろうに。
・・・わたむし(妻)