ゼリア新薬 心を壊す新人研修

ウイズワン、コンドロイチン、ヘパリーゼなどのCMが脳裏に浮かぶゼリア新薬工業

このゼリア新薬の新人研修で問題が発生し新入社員が自殺したという記事があった。

2013年3月に早稲田大学を卒業しゼリア新薬に入社した男性が、

新入社員研修を受け、研修からの帰宅中に自殺したという。


研修は、ビジネスグランドワークス社が請け負って行われた。

内容は、軍隊のような行動をさせ、大きな負荷をかけるもの。

自殺した男性は、研修で吃音を指摘されたり、いじめの経験を語らされたりしてしたという。


この記事を読んで、宮部みゆきの杉村三郎シリーズ「ペテロの葬列」を思い出した。

主人公の杉村三郎が乗り合わせたバスがバスジャックに遭う。事件は犯人は自分が持っていた銃で自殺してしまうという結果で終わる。

この事件で物語は始まるんだけど、自殺した犯人がどういう人だったか調べているうちに、

犯人が、自己啓発教育で講師をしていたことが分かる。

杉村三郎がいる会社も過去に、この研修を取り入れていたが、

受講した社員が精神疾患を患うなどの事態になり、研修を取り止めたという内容が小説にあった。


心を壊してしまうような研修があるなんて、恐ろしいなあと思いながら読んだのだった。

小説に留まることでなく、

実際に、社員研修で自殺者が出ていると記事で知り、憤りを感じた。


会社は、新入社員研修で新入社員のプライドを挫き、会社に従順な人間に改造するんだろうか。

・・・わたむし(妻)