ピアノ発表会だった

今日はピアノの発表会だった。

背伸びして選曲した「ふるさと」を演奏した。

あがり症の私の手は、ブルブル震えてコントロール不能に陥った。

とくに、前奏はボロボロ。

ロッキード事件の証人喚問された人物が、宣誓書にサインするときに手が震えて、

「書けない、書けない」

と、連呼したみたいに、

私は、(弾けない。どうしよう)と動揺した。

心臓は口から出そうなほどにバクバク。

なんとかメロディーから弾けた。

震えながら弾き終えた。


とにかく、普段の暮らしでは味わえない緊張だった。

私が弾いた「ふるさと」のアレンジは、先生方に好評だった。

私も、良い楽譜だったと思う。

演奏はボロボロだったけど。

自分で自分を誉めるとしたら、ボロボロの前奏から持ち直して最後の着地を決めたこと。

それと、逃げださなかったこと。


・・・わたむし(妻)