イチョウ

ピアノ教室に通うために、いつものように西鉄パスに乗った。
 
「当所(とうしょ)」というバス停の近くの風景がとても美しかった。
 
イチョウの木立が多い。
 
渋めの黄色い花が咲いているようだ。
 
 
きっと遠くから眺めるからキレイに思えるんだろう。
 
間近にいたら、きっと独特の実の匂いがするだろう。
 
実は踏まれてぐちゃぐちゃになっているかもしれない。
 
 
掃き集められたイチョウの落ち葉は、自治体指定のゴミ袋に入れられているだろう。
 
銀杏の実をとるために植えられた木だったら、独特の臭いは嫌われず、季節の匂いとして愛されているかもしれない。
 
銀杏の実を人間が食べるくらいだから、動物たちも食べているに違いない。
 
もしかしたら、夜、タヌキがやってきて地面に落ちた実を食べているかもしれないなぁ。
 
 
元々イチョウは、日本にはなかった木だそうだ。
 
仏教伝来とともに中国から入ってきた外来種だという。
 
ヨーロッパではイチョウが病気で死滅してしまったが、長崎からシーボルトイチョウを持ち帰り、
 
復活したそうだ。
 
 
 
・・・わたむし(妻)