嗅ぎタバコ
映画「バグダッド・カフェ」に、ドイツ旅行者の男性が手の甲に黒い粉末を少量乗せ、
鼻を近づけて吸いこむ場面があった。
麻薬か?何?
疑問に思った。
ネットで検索してみると、「黒い粉末」は嗅ぎタバコと分かった。
鼻の粘膜からニコチンを摂取するというもので、
英語でスナッフと言い、
ドイツのポッシェル社、イギリスのウィルソン社などがある。
ミントなど香りがつけられていて、ニコチンを摂取するだけでなく香りも楽しむもののようだ。
ヨーロッパでは、貴族が嗅ぎタバコを楽しんでいたそうだ。
鼻からタバコの粉を吸うなんて体に悪そうに見えるが、
煙をくゆらすタバコより害は少ないそうだ。
映画のあの場面は、ヨーロッパ文化を紹介していたと分かり、スッキリした。
しかし、スナッフには怖い意味もあると分かった。
スナッフは、ろうそくを吹き消す擬音語だそうで、イギリスでは「スナッフ」を「殺す」という意味でも用いる。
なので、「スナッフ」と聞いたら、逃げなくてはならない場合かもしれない。
・・・わたむし(妻)