バグダッド・カフェ

アメリカの砂漠で夫婦喧嘩。

その理由が分からないまま、奥さんは車から降りて、ひたすら道を歩く。

喧嘩の理由が分からなくて、私はモヤモヤした。


奥さんの名前はジャスミンと分かる。

太っていて、きっちりしたスーツを着ていて、羽根のついた帽子をかぶっている。

服装に華やかさはないが、化粧はちゃんとしている。

キレイ好きなようで、たどり着いたモーテル(バグダッド・カフェ)で汚れを気にする。

女主人が町へ買い物に行っている隙に、ジャスミンはゴミを捨て、建物の上も看板も室内も掃除する。

帰ってきた女主人は、勝手に掃除されて激怒。

捨てたものを全て元に戻せと大声でジャスミンに迫るが、

ジャスミンが元に戻し始めると止める。

やつぱり、キレイにしていた方が良いらしい。


喧嘩で始まる映画なんだけど、ジャスミンは女主人の子どもたちと仲良くなり、

従業員やカフェの客とも親しくなり、女主人とも友情を深める。

何にもない砂漠で、カフェが身も心も癒す場になったようだった。


荒んで、やる気なしだったバグダッド・カフェが生き返る様子が描かれているみたいに感じた。


見終わって分かったのは、この映画が、1989年の西ドイツの映画だということ。

アメリカがロケ地だから、アメリカ映画だと思っていたから、ちょっと驚いた。



奇妙な雰囲気のおばさんが、ガミガミ怒鳴ってばかりの女主人と仲良くなり、

おばさんは、どんどんキレイになり、女主人は優しくなった。

大人になってからも、少しの気づきや行動で成長するのだなあという驚きもあった。


見て良かった。

・・・わたむし(妻)