難しいこと③

北海道の大地震で41人もの人が亡くなったと聞いて、すごくショック。

激しい揺れを感じても、逃げる時間もなく、泥に埋もれて窒息死したのだなあと想像し、

息が苦しくなるような感覚になった。

生きていて欲しかったと涙する遺族の姿をニュース映像で見て、

その映像と自分は関係ないはずなのに、

どうして私は災害にも遭わずに生きているんだろうと、申し訳なく思う。

で、「申し訳ない」という思いの根っ子に、

「誰にも迷惑をかけずに死ねたらいいのに」という思いがあると意識して、

ヤバいなあと思う。


ニュースで、ついつい過労死や自殺、事故、災害が気になるのは、

人の死が他人事でないからだ。

無関心ではいられない。


過労死などの労働問題についてのニュースだったら、

「許せないなあ」と怒ったりするくせに、

災害のニュースを見ると、自分が同じ死に方をしたかのような

妙な感覚になる。


あんな死に方が良いなあと思っているようだ。

死にたい気持ちを抱えながら、普通に生きるのって、

綱渡りをしているような難しさがある。


なぜなら、死にたい気持ちを自覚したとき、

やっぱり怖くて動悸がするし、胸に穴があいて、そこを風が吹き抜けているような

息の流れを感じるし、

気分も落ち込むから。


気分が落ち込んで死にたくなるんじゃなく、

死にたくなって気分が落ち込むんだな・・・。


災害についてのニュースを見ると、

死にたい気持ちスイッチが入り、

周りの景色がグレーに見える。


でも、まあ、今日は会社の上司と飲み会だと言って出かける息子に

「楽しんでおいで」と言って送り出したから、

作り笑いをして気分を持ち上げたい。



・・・わたむし(妻)