目に見えない財産
自治会の会計報告作成をお手伝いしたからか、
会計報告を含む資料の閉じ合わせが終わって配布したと夫から聞いて、
私はホッとした。資料を作るのって、ちょっと緊張する。ミスはないかと見直して、
ちゃんと見たはずなのにミスが見つかったりするから。
配布終了と聞いて、一山超えたような安堵があった。
しかし、安心は束の間だった。
資料を受け取った人の中には、問題点を見つけ出して追及を始めている人がいる。
すんなりとOK、お疲れさまと終わらないようだ。
コップに8割程度の水が入っているのを見て、それで十分と言う人もいれば、
もっと入るはずだと言って不満に思う人もいる。
コップに水を汲んだ人の労力に目を向けて、「お水ありがとう」と言う人は
なかなかいないみたい。
出来上がった資料を配って、「お疲れさま」と言ってもらえたら、すごく嬉しかっただろうが、
なかなか、そういう言葉はかけてもらえないようだ。
しかし、役員どうしでは、「昨日は遅い時間まで、お疲れさまでした」と労いの言葉をかけ合っている。
役員同士の人間関係は良好だ。
それは、目に見えないが宝物や財産のように思える。
・・・わたむし(妻)