元禄御畳奉行の日記
関ケ原の合戦から100年後の元禄の時代、「鸚鵡楼中記」というタイトルで日記を描き続けた武士がいた。
その武士の名前は、朝日文左衛門。
「元禄御畳奉行の日記」は、「鸚鵡楼中記」をマンガで描いたもの。
マンガだから、つらつらっと読み終えることができた。
読後感は、もやもやした感じ。
この日記によると、戦国時代が終わった平和な時代に、武士は暇を持て余し、博打などの遊びで時間を浪費していたようだ。
朝日文左衛門は、悪人ではないが、善人でもなく、愛妻家でもない。
仕事も熱心ではない。
仕事は9日に1回。
参勤交代や出張で羽目を外して遊ぶ。
友達は多く、孤独ではないが妻との仲が悪い。
心中があったと聞くと取材して日記に書く。
不倫や殺人事件など、他人の不幸に興味津々。
なので、この日記は爽やかな内容ではなく、ドロドロしていた。
時代劇では、武士が美化されていると思った。朝日文左衛門の日記に登場する武士は、文左衛門もその他も
世のため人のために働こうせず、博打や性的な遊びに時間を浪費するばかり。
ちょっと、武士を軽蔑したくなるような内容だった。
・・・わたむし(妻)