私 定時で帰ります 最終回

昨夜、ドラマ「私 定時で帰ります」の最終回を見た。

見終わって、「大筋、原作と同じ。続編があるから、映画化されるかも・・・」と私は夫に言った。

夫も、そこそこ面白かったと言い、56点という評価をした。

「不合格?」と私は言った。

面白くても不合格なのは、なぜ?


このドラマは、心に刺さるものがあった。

主人公は、過労で倒れた経験から、残業しない働き方を選ぶ。

登場人物の愁という名の若者は、入社したばかりの頃、

仕事を教えてもらえないまま飛びこみ営業をさせられ、

疲れはて、鉄道自殺をしてしまう一歩手前の状態にまで追い詰められ、

会社を辞めてからは、家に引きこもっている。


私には、主人公と愁が、人の表裏のように思えた。

過労で倒れた経験を、貴重な経験として生かした主人公と、

自信を失って休んでいる愁。

主人公のように、残業しない会社を選ぼうとする人は現実にいるんだろうか?

自信をなくして引きこもる愁のような人はたくさんいるだろう。

残業しない会社を探そうという発想が浮かぶのは、すごいことだ。

なかなかできることじゃない。

主人公が、理想の姿で、

引きこもっている愁が現実の姿にも見えた。


私は、主人公より愁に感情移入していたのかも。

私が新卒で働いていた頃、先輩から、

「あなた、過労で倒れたことないでしょ」

と言われた。

頑張りが足りないという意味だった。

30年以上経っても忘れられない言葉だ。

死ぬ気で倒れるまで頑張らないと認められないなんて・・と絶望を感じたのを忘れられない。

あの頃は、頑張っても永久に「ダメだ」と言われ続けるブラックな環境に身を置いていたんだな。


ブラックな職場環境を経験しているから、

このドラマは心に刺さったのかもしれん。

面白いドラマだった。

・・・わたむし(妻)