父親が息子を殺したという事件

有名中学受験のため息子を塾に通わせたりしていた父親が、

息子を刺し殺したという記事を読んだ。

殺意はなかったと、父親は証言しているそうだが、

息子を死なせてしまったことをどう思っているかは、記事に書かれていなかった。

父親の虐待について、児相や警察が関わっていたという記述もなかった。


先日、家庭での体罰を禁止する法律ができたと聞いた。

体罰をしながら息子に勉強させ、死なせてしまったこの件は、ネットの記事で知った。

新聞に書かれていたかどうか知らんし、テレビニュースでも見なかった。


体罰と言えばスポーツを思い浮かべるけど、

勉強もかと驚き、かなり暗い気持ちになった。


そこまでして、中学受験させなきゃならんのか?


子どもに体罰して勉強させている家が、この事件の家だけじゃないだろう。

親の希望を子どもに押しつける親はたくさんいるだろう。

体罰が伴う家は少なくないだろう。

親自身は、「熱血指導」「教育熱心」と思っているかもしれんし、

公立中学校への差別意識も強かろう。


親が有名中高を出ていたら、子どもにもそこに入学してほしいと願うものなんだろうか?

そのために、小学3年くらいから塾に通わせ、

受験準備をするのが当たり前か?

体罰も有りか?


親は親、子は子。別の人間なのに、

親は、子どもが自分の思うようにならないと

平気で傷つけ、死なせてしまうこともあるのか・・・。


それにしても、受験勉強を強いて息子を殺したこの事件について、

ニュースが少ないのはなぜなんだろう。

マスコミは、学習塾の広告収入を得ているから、報道を控えているのかなあ?


思うようにならないからと、父親が息子を刺し殺すなんて、

重大事件だと思う。

母親は息子が傷つけられていると知りながら、父親の暴力を止めず、

息子を連れて逃げるという行動もとらず・・・。

父親は、「殺意はなかった」と言う。

近所の人たちも、暴力に気づいていたのに。

結局、刃物が心臓に達するという深い傷で小学生の男の子は亡くなってしまった。

せっかく生まれてきたのに、残念過ぎる。


・・・わたむし(妻)