コンビニ店長の残酷日記 三宮貞雄

まだ読みかけ。

だけど、私の知りたかったことが書かれている本と分かり、

買って良かったという思いで読み進めている。

なぜ恵方巻や弁当など、食品の大量廃棄が起きるか。

コンビニのロイヤリティーはどうなってるか。

などの疑問が、読んでる途中で解消された。


コンビニの本部が儲かるような仕組みがあり、弁当などの食品を廃棄しても、

本部は損をしない。

本部は恵方巻やサンドイッチ、おにぎりなどの食品を、切らさないよう商品棚にたくさん並べさせる。

店のオーナーは現金払いではなく掛け払いでそれらの商品を仕入れる。

そういった買掛金は、本部で店への貸し付け金と処理され、利息が発生する。

つまり、大量に仕入れさせると、利息という儲けを本部にもたらすという仕組みがある。


頑張って売り上げを伸ばすと、本部に支払うロイヤリティーも上がる。

なので、頑張りが報われない。

パラパラと雑に読んだだけで、暗い気持ちになった。


本部が商品開発し、売れる商品を店に並べられるのは良いことだが、

店のオーナーはなんでも本部の言う通りにしなきゃならないし、

会計事務の詳細を知らされない。

オーナーという名の労働者だ。自由がない。

そもそも、儲けられない仕組みになってる。


コンビニは私の生活になくてはならないと思っていたが、

こんな悪どいものは無くなっても良いかもしれんと思うようになった。


コンビニ本部が、直営で展開すれば良いとも思った。

直営でやれば、大量の食品廃棄は減るだろうし、

寝ずに働くというブラックな働き方も無くなるだろう。


この本、買って良かった。繰り返し丁寧に読もう。

・・・わたむし(妻)