モヤモヤ
昨日、佐川氏の証人喚問をテレビで見て、もやもや感が残ったまま一日が終わった。
私は何に違和感を持ったのか、今朝になって思い当たった。
一つは、自民党・丸川議員の質問。
首相、大臣、秘書官党の関わりはなかったと佐川氏からの言葉を引き出した。
2つ目は、佐川氏の発言を「事実」と取り上げ、首相も大臣も官邸も文書改ざんに関わっていないと二階議員や菅官議員が断言していたこと。
佐川氏の「関わりない」という発言は、佐川氏の受け止め方であって事実とは別物なのに、政治家は思いと事実を混同していた。
3つ目は、佐川氏の発言の矛盾。
土地売買に不正はないと言い切ったが、不正がないなら文書を改ざんする動機はないはずだ。
4つ目は、自殺した職員の立場での考え方がなかったこと。
職員が自殺に至ったのは何故なのか、佐川氏は知らないと言った。
が、遺族の立場で考えるならば、佐川氏の発言は苦しみの上塗りになるだろう。
自殺した職員の視座で考える議員の発言も少なかったと感じる。
人が亡くなっている事案なのに、内閣は職員の自殺を気にしていないようだ。
佐川氏の証人喚問で幕引きにしようとする内閣は、冷淡だと思った。人の死を何とも思ってないみたいに。
5つ目は、「ひるおび」コメンテーターの田崎氏の笑い。
「野党は、疑惑が深まったというはず」と田崎氏は予想した。
その通りに小池議員が言うと、ぷぷぷと田崎氏は笑った。
同席していたコメンテーターも笑っていたのかもしれない。
問題に深く切り込めない野党議員を嘲笑う様子に腹が立った。
もう「ひるおび」を見たくないとさえ思った。
6つ目は、内閣主導なのに内閣は問題に無関係と言う矛盾。
「良いこと」は内閣の手柄になり、問題が発生したら責任を負わない。
内閣が官僚の人事権を持ち影響力を持っているならば、良いことにも悪いことにも、
内閣が影響しているはずだが、都合良く、問題を切り捨てている。
7つ目は、さっさと切り上げて他のことに取り組みたいと言う人たちをテレビで見て、
学校でよく起こるいじめの幕引きと同じだなと思った。
被害者は置き去りになり、加害者は生き生きと活動する。やがて、いじめはなかったかのように忘れられる。
人は自分に都合良く、加害行為を忘れてしまう。反省はしない。
被害者が苦痛を訴えると、被害者面するな等と言って苦痛の上塗りをするのに似ている。
いじめの中核にいる人間が手を汚さないことにも似ている。
いじめグループにいる鉄砲玉が、自分で判断していじめたかのように見える。
いじめグループに貢献するために、悪事をはたらく鉄砲玉がいる。
それに似ている。
昨日感じたモヤモヤは、いじめや犯罪の被害者の「自分」を刺激されて出てきたモヤモヤだろう。
・・・わたむし(妻)