いじめ自殺のニュース

熊本県北部の高校三年生が自殺した件で、

学校でのいじめが自殺に関係したというニュースを見た。


自殺した生徒は、学校で、

「死ねばいい」「よく学校に来れたね」

などと言われていたという。


言われていた子は亡くなってしまった。

「死ねばいい」「よく学校へ来れたね」などと言って嫌がらせをしていた生徒は、

言った通りの結果になって、どう思っただろう。


自分に都合良く、「覚えてない」と言うだろう。

「あのときは、正気じゃなかった」

「風邪薬の副作用でぼんやりしていた」

と言ったり、

開き直って、

「私にどうしろと言うの?死ねばいいの?」

などと言うだろうか。


加害者は、被害者をいたぶって楽しみ、

被害者が亡くなるかもしれないという想像もしていないのだろう。

少しでも、相手に対して、友情や仲間意識というような「愛情」を持っていたら、

「死ねばいい」というような言葉を浴びせないだろう。

加害者は被害者を仲間とも友達だとも思っていなかっただろう。

高校という狭い社会の中で仲良しグループを作り、

グループに属さない人を冷淡に傷つけ、死に至らしめたのだろう。


高校の外から見れば、

その中のグループは見えないから、

その高校が取り上げられて語られる。

「いじめで生徒が自殺した高校」という言い方もされるだろう。

いじめの加害者は、結局、自分で自分の首を絞めたことになる。


どの学校にも、いじめはあるだろう。

無関係な学校はないだろう。

いじめに加担している生徒がニュースを見聞きして、

自分のしていることの恐ろしさに気づけば良いなあ。


しかし、腹立たしいのは、その学校で作られた卒業アルバムに、

自殺した生徒の写真が一枚も載っていなかったということ。

後から、両面テープで貼ったという。

だったら、剥したければ剥がせるではないか。

自殺した生徒が、そもそも存在しなかったかのような卒業アルバムを作ったのは、

事件の風化を狙っていたのかと思う。



・・・わたむし(妻)