君の名は

昨夜、テレビでアニメ「君の名は」を見た。

テレビCMを見ることで、無料で見ることが出来た。

内容は面白かった。

できるだけ多くの人を災害から守ろうという内容に共感した。


三葉が巫女として、酒を作る場面では、子どもの頃に見た「素晴らしき世界旅行」を思い出した。

熱帯の未開の部族が、タロイモを口に含んで唾液と混ぜ、吐き出す。

吐き出したイモを熟成させると酒になるのだった。

「君の名は」では、三葉はご飯をかみ砕いて吐き出した。

それが本当に酒になるのかという疑問を持ったが、「素晴らしき世界旅行」では確かに酒ができていたからと

疑問を飲みこんでアニメを見た。


アニメの町が隕石落下で破壊される場面では、どうしても九州北部水害と重なってしまい、

胸が痛んだ。

人々の命だけは奇跡的に救われるという結末にホッとしたが、

現実の災害では、なかなかそうはいかないのだと思い胸が痛んだ。

「君の名は」の奇蹟のようなストーリーは面白かったし、映像は美しかった。

また見たいと思うほどだった。


「君の名は」は、多くの人々を魅了したと聞く。

多くの収益があっただろうが、私はそこにケチをつけたくなる。

製作委員会の中の東宝の大株主は広告会社の電通

多くの広告を流すテレビ、放送枠をテレビ局から買う広告会社の電通、どちらも、働く人たちは過酷な長時間労働をしてきたと聞く。

過労死は珍しい事象ではない。

「君の名は」のストーリーと真逆だなあ。


「君の名は」のような命を大切にする内容を作る人たちは、必ずしも命を大切にする人ではないという矛盾がある。

「君の名は」は面白かった。けれども、矛盾を感じた。


・・・わたむし(妻)