福岡市立美術館の常設展示

福岡市営地下鉄七隈線六本松駅で降りて大濠公園・福岡市立美術館へ向かった。

先日は少し道に迷ったが、今度は大丈夫。迷わず行けた。今、重機が入って工事されている九州大学教養部跡地に、昔の建物を思い浮かべたら、位置を理解できた。九大が移転して通りの様子が変わってしまったなぁ。

もう学生の街じゃないなと思いながらバス通りを歩き、大濠公園へ向かった。路地を歩いて行くと大濠高校の校舎とNHK福岡の建物が見えてきた。大濠公園の方を見ると、人が大勢いるのが見え、公園の入り口では、その人たちの中に入って行く感じになった。

その人たちは、中国か台湾からの観光客だろう。聞こえてくる言葉から、そんな感じがした。背後からは、英語の会話が聞こえてきた。アジア系の人のようだ。大濠公園は観光スポットなのかな?そう思いながら、ベンチに座って一人でおにぎりを食べた。

ぼんやりと大きな池の水面を眺めた。松の深い緑色の隣に柳の若葉が見え、白いくちばしの黒い鳥たちやウミネコが見えた。

「じいじ」と呼ぶ幼い子ども。スーツケースをゴロゴロと転がして歩くカップル。黙々と池の周りをウォーキングする高齢者。自転車で通り過ぎる若者。

みんな楽しそうだった。

私は、おにぎりを食べて温かいお茶を飲むと、美術館に入った。一人で美術館に入るのは初めてだった。

日展」のポスターが貼られていたが、私は常設展示と子供向けの展示を見るつもりで入館した。

福岡市立美術館には現代アートが多数展示されている。これってアートなの?と思うような不思議なものがある。草間彌生のアートは、意味が分からないけど圧倒される。暗い背景に赤い網の目が描かれているのだが、ただの網の目ではない。赤い網の目をイメージすると、ちょっと怖い感じがする。

レオナール・フジタの描く女性の肌は、とっても美しい色。この絵は、何度も見たくなる。芸術はよく分からないけど、これは好き。

一階では、子ども向けに動物が表現されたアートが展示されていた。

昔に描かれた虎は、なんでだろう?しっぽがとても長い。そして、間抜けな顔。象、サル、鹿、イタチ、キツネなどの動物が表現されているのを見ると、古さを感じない。

東光寺の仏像も展示されていた。平安時代の仏像なんだけど、あまり古さを感じなかった。十二神将は頭にウサギやヘビを乗せていた。もしかして、十二支を乗せているのかな?

一人で見ても結構楽しかった。また常設展示を見に行こう。


・・・わたむし(妻)