長岩城史跡案内所にある昭和30年代のガソリンタンク

一か月ぶりにうきは市新川の長岩城史跡案内所へ行った。

最近、平川館長はテレビ局の取材を受けたそうだ。

KBCの方は、うきは市役所に連絡し、長岩城史跡案内所の平川さんに繋がったとのこと。


KBCの方は、史跡案内所の前に置かれている物について質問したという。

「あの赤い物は何ですか?」と。


史跡案内所には、長岩城や問注所氏に関係ない古い物がいろいろある。

昭和の古い時代を知る世代の人には、「ああ、あれね」と馴染みあるものが、

私ら世代には分からない。

その赤い物も「何これ?」と言いたくなるほど、分からない物だ。

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なので、良い機会だと思い、「何ですか?」と言ってみた。


「あれは、ガソリンタンクです。今のガソリンスタンドでは、タンクは地中に埋められていますが、昔、ガソリンの使用量が少なかった時代には、あのようなタンクにガソリンを入れていたんですよ」

平川さんは、赤いタンクの前に行き、さらに詳しく教えてくれた。

丸いハンドルを回すとタンクからガソリンが汲み上げられる。上の透明な筒にはメモリがついていて、ガソリンの量が目に見える。

ガソリンは手動で汲み上げられて量り売りされていたのだそうだ。


平川さんは、このガソリンタンク二つを長野県で20万円で購入したのだそうだ。

もちろん、ガソリンタンクとして使用するつもりはなく、赤くて目立つから看板を設置したら良いのではないかとの考えで購入したのだそうだ。

改めて見てみると、平川さんが作った看板がつけられている。


赤いガソリンタンクを新川の史跡案内所に置いたところ、消防署から「ガソリンを販売してはいけませんよ」と注意されたそうだ。

素人の私は、ガソリンタンクを知ってい消防関係者はスゴイと感じた。

私には、赤いオブジェに見えるが、危険物の意味が感じられなかったからだ。

赤い色には危険という意味があるのだなあ。


それにしても、昔、まだ自動車があまりなかった時代に、ガソリンを手動で販売していた様子を想像すると、

ガソリンスタンドの数も多くはなかったのではないかと思った。


・・・わたむし(妻)