ゴミ屋敷について

テレビでゴミ屋敷・ゴミ部屋の問題や片づけがとりあげられると、

ついつい見てしまう。

ユーチューブで片づけの動画を探すと、

部屋をより美しくするアイディアが紹介されている一方で

住めなくなるほどにゴミを溜めた部屋を清掃業者が片づける動画もある。

ゴミ部屋に溜まっているものに、空き缶やペットボトルが目立つと思った。

なぜあんなにも空き缶やペットボトルを溜めてしまうのかと不思議。

飲み終えて水洗いしておいたら捨てやすいものだ。

近所のスーパーの回収箱へ持っていけばいいから、買い物ついでに捨てればOK。

なのに、なぜにゴミ部屋には、あんなに空き缶やペットボトルが溜まるのだろう?

不思議だ。


そういえば、我が家の近くにも空き缶やペットボトルをベランダに溜めているところがある。

大量のダンボール箱もあるようだ。

家を覗き見しなくても、家からそれらがはみ出しているから見えてしまう。

なぜに、そんなになってしまうのか?


その家に住んでいる人は、

ごく普通の人に見える。

おしゃれをしているし、元気に過ごしているようだ。

なのに、なぜ・・・?


もしかして、元気に見えて、実は元気ではないということか?

片付けや掃除より優先順位の高いものがたくさんあるのか?

片付けたいが、手が付けられなくて困っているのか?

ゴミがあると思っていないのか?


ゴミを減らしてもらいたいと思うのだが、

その人と会っても言うことができない。

なかなか言いにくい。

深入りせず、挨拶する程度になる。


私は、その人と関わりを持たないようにしていて、

気になることが言えないでいる。

これも問題だなぁ。


テレビに出るようなゴミ屋敷ではないが、

気になってしょうがない。

なのに、関わらずにいる。

心のどこかで、自分が関われることではないと思っているようだ。


以前、ゴミ屋敷について本で読んだことがある。

ゴミを捨てられない人は、自分で自分の世話ができない「セルフネグレクト」という状態と書かれていた。

関わり続けて心を開いてもらえれば、

片付けを手伝いたいという思いを受け入れてもらえるそうだが、

なかなか根気の要ることだそうだ。


ゴミ屋敷、ゴミ部屋について考えていると、肥満が思い浮かぶ。

体に入るエネルギーが十分に消費されず、エネルギーは脂肪として体に溜まる。

脂肪が多過ぎると体でいろいろと悪さをする不健康な状態。

食べ過ぎを防いで、適度に運動してエネルギーを発散すれば肥満しないはず。

食べ過ぎて運動が不足すれば肥満になる。

これって、ゴミ屋敷ができる構図に似ているような気がする。

肥満解消は、解消法が分かっているのになかなかできない。


禁煙にも似ている。

健康に悪いと分かっているタバコを止めたくても止められない人が多い。


ゴミ屋敷・ゴミ部屋も肥満もタバコ依存も、

もしかしたら、似ている病なのかもしれん。

肥満外来があり、禁煙外来がある。

ゴミ屋敷外来はないが、片づけのアドバイザーは存在する。

心の病の治療ができる片づけ外来があったら、

私だったら、アドバイザーより病院を選びたいなあ。


アドバイザーは増えているようだが、高いんじゃないかと思う。


しかし、片づけ外来があったとして、困っている本人が足を運ぶのは難しいかもしれん。

セルフネグレクト」という言葉が世の中に広まって、気軽に話題にのぼるようになれば、

相談しやすいのかなあと思う。


・・・わたむし(妻)