村上春樹

新聞読んでたら、村上春樹と記者の対談がまとめられた記事があった。

私は全く、一冊も村上春樹を読んだことがないので、

どんな作風なのか興味があり、記事を読んだ。


村上春樹が言うには、性や殺人について生々しく、読み手が体験しているかのように感じられるように書くのに

こだわっているそうだ。

実際には体験できない殺人を、村上春樹の物語を読むことで

間接的に体験できるということ。

殺すことで、別の何かが生まれる。なので、死は生や再生を意味するという。


これって、心理学で必ず出てくることだなあと思った。

ただエロ・グロの物語を書いているんじゃないと、村上春樹は言っているのだなあ・・・多分。


記事を読みながら、自分が村上春樹を避けてきたことを思った。

高校生の頃、芥川賞受賞作だからと村上龍の「限りなく透明に近いブルー」を読んだ。

最後まで読んでから、読んだことを後悔した。私には刺激が強すぎたし、全く共感できなかった。

限りなく透明に近いブルー」というタイトルと真逆の内容だった。

話の中で、桃をむいて食べる場面があり、

しばらく桃が嫌いになった。


話題になっている小説、ファンが多い小説だからといって、

読んで心地よいとは限らないと思い知らされた経験だった。


村上春樹村上龍とは別人だ。

けれど、私は警戒し読まなかった。


ノーベル文学賞をとるんじゃないかと言われている作家だから、

読んでおくべきかもしれないが、対談記事を読んで、

やはり用心したいと思った。


今の私は、軽めの話を読みたい。

ライトなやつを。

今のお気に入りは、青木祐子の「これは経費で落ちません」シリーズ。

人が死なない話だ。


・・・わたむし(妻)