筑紫野市で起きた児童虐待事件

筑紫野市で起きた児童虐待事件についてのニュースを見て、

加害者、犯人と言うべきか、は、

自営業と言われていたが、

ニュースを日々見ていて、

私ら夫婦の散歩コースで、加害者がダンス教室を運営していたと分かった。


私らが散歩していたとき、「その人」は「そこ」に居たということ。

事件は近隣で起こったということだ。


虐待の内容を知ると、

そんな酷いことが小学2年の女の子にできるものだろうかと怖さを感じる。

10項目くらいの約束事をし、契約書として書かせ、

約束が守られないと水風呂に入れるという虐待をしていたという。

しかも、「誰にも言ってはならない」と口止めしていたという。


女の子は、学校でいろいろなルールを守るような緊張をし、

家に帰ってまでも、緊張していたことになる。

家での約束は、守るべき約束というより、

めちゃくちゃなものだ。


誰も守れないような約束だ。

約束事、ルールそのものがめちゃくちゃなのに、

言う通りにしないと罰を受けるなんて、

生き地獄のようだ。


幸いにも、虐待を受けていた女の子は、

学校で虐待について話し、救出された。

虐待した親たちは、殺人未遂の容疑で逮捕された。

地獄をもたらす親から離れることができた。


今、世間の人たちは、救われて良かったという人が多いと思うが、

世間の中には、虐待を受けた人や施設で生活する子どもを

差別する人もいて、関わりたくないと名言する人さえいる。

世間の風は、虐待から救われた女の子に冷たいかもしれない。


戦争で親を失い、施設で生活した子どもを、

「親のいない子」「国のお世話になっている」などと言って

いじめた人が大勢いて、

その人たちが作った世の中で私たちは暮らしているとも言える。

政治家の中には、苦しんでいる人に寄り添う人もいるが、

苦しんでいる人の気持ちが分からない人もいる。


私は、世の中を悲観的に見てしまう傾向があるけれど、

自分の生活圏内で酷い虐待事件があり、

命の危険にさらされた子がいたということと、今も苦しむ子がいるかもしれないということを

忘れないようにしたいと思う。

私には特別なことはできないが、関心を持ち続けることはできるだろう。


・・・わたむし(妻)