九大箱崎キャンパス火災のニュースについて

九大箱崎キャンパスが火災になり、46歳男性の遺体が見つかった事件のことが心に引っかかっている。

何が引っかかっているかというと、亡くなった男性についての記事を読むと、

非常に努力家だったと書かれていたからだ。

・中学卒業後自衛隊に入隊。

・給与を得ながら訓練する生活になるが、自衛隊で高校卒業は認定されないので通信制高校でも学ぶ。

九州大学に入学、大学院修士課程、博士課程へと進学するも学籍を失う。

・非常勤講師等を雇い止めになる。

・住居を失う。

・九大箱崎キャンパスで研究を続けてきた。住居を失って寝泊まりもしていたが、キャンパスが糸島に移転するため、大学から退去を求められる。

・そして、彼は箱崎キャンパスで死亡。


非常勤講師を雇い止めになってから、生活のバランスが崩れてしまったんだなあ。

収入がなくなると本業である研究もできなくなる。

収入がなくなると、体を維持するほどには食べられなくなり、思考も停止してしまうんだろう。

がんばり屋であっても、心身ともに弱って、生活保護申請を思いつかなかったのかもしれない。

彼の窮状を知る人たちも、彼を助ける行動がとれなかったんだろう。


生活保護受給は恥ずかしいことだと言う国会議員がいるが、

やはり、暮らしに困ったら役所に相談できる世の中であってほしいと思う。


・・・わたむし(妻)