ジャパンビバレッジ
最近のニュースで、「ジャパンビバレッジ」という会社名を知った。
自動販売機の管理をしている会社なんだけど、有給休暇が取りにくい会社のようで、
ある支店長が社員に「有給チャンス」というタイトルのメールを出していた。
その内容は、クイズに正解したら有給休暇がもらえるというもの。
東京の地名をあげ、売り上げの高い順に並べなさい・・という問題だったが、
地名に同じものが二つあがっていて、秋葉原が落ちていた。
問題に不備があったので、正解できない問題だったそうだ。
問題を出した支店長は、正解がないと分かっていて社員に問題を出し、
一生懸命に正解を出そうと回答した社員たちを馬鹿にするような返信をしていた。
が、そもそも、有給休暇はクイズに正解した者だけが取得できるようなもんじゃなく、社員が権利として
堂々と取得できるもの。
当たり前に取得できるもののはずだが、ジャパンビバレッジでは、有給休暇が取りにくい雰囲気が蔓延していたようだ。
このニュースを見て、ジャパンビバレッジだけでなく、有給休暇を取得しにくい雰囲気の会社は少なくないのだろうと思った。
ジャパンビバレッジのホームページを見てみると、問題のメールが送信されたのは2016年とのこと。
現在は労働環境が改善されているとの文章があった。
本当か?と疑問は残ったし、メールを送信した支店長の問題としているだけで、会社の問題ととらえてはいないようだと思った。
労働組合に相談した社員が働きづらい状況に置かれていないかも気になった。
私が学生のころ、採用面接で労働組合に入るかどうかを訊かれたことがある。
面接の前に、組合に入ると言ったら落とされるから、入らないと言わなきゃならないと教えられていたので、
私は「入りません」と答えた。
「実習先はどんな雰囲気でしたか」との問いには、「和やかな雰囲気でした」と答えた。
面接官は「そんなはずないでしょ」と言って嗤った。
組合に入るかどうかを訊く時点で、駄目なんだけど、
当時は、それが告発されることなく行われていた。
採用面接がそんな感じだからか、有給休暇は取り難かったと記憶している。
組合員と非組合員との対立もあった。
出世を意識する人は組合に加入しない印象がある。
昔の印象だから、今は違っているのかもしれんけど・・・。
ジャパンビバレッジという会社では、社員らに有給休暇をとらせない冷酷な人が支店長に就任していたのだから、
日本全体に、働く人たちを会社に都合良く動かす感覚の人が出世しやすいのかなと思う。
なので、今回のニュースの件は、ジャパンビバレッジ一社の問題というより、
拡大して考えるとサントリーグループの問題とも言えるかもしれん。
このページを見ると、有給休暇のとりにくさだけでなく、
働いても働いても、残業代が出ない働かせ放題の仕組みがあって、働く人たちは搾取されているようだとお持つた。
・・・わたむし(妻)