憂鬱
昨日の午前中、土砂災害警報が出ていた。
まだ調子が回復してないから耳鼻咽喉科へ行った。
いつもの込み具合と違い、患者は少なかった。
雨は止んでいた。
薬局で薬をもらうと、スーパーで食材を買った。
徒歩で帰ろうかと思ったが、長靴の中で足が泳いでしまい靴擦れができてしまったようだ。
痛い。
タクシーで帰宅した。
タクシー代は高いと思ったが、早く帰れて安心した。
それから、強く雨が降り続き、
テレビをつけていると、頻繁に警報が出続け、
交通情報も流れた。
JRも西鉄もストップ。
午前中は何事もなく動いていた交通機関が止まるなんて・・・。
生あくびが出て、口の中が酸っぱく感じられる。
なんだか、胃がムカつく。
空腹だから?
食べてもムカつきは続いた。
息子は会社に泊まると連絡してきた。
そうだよね。それが安全だ。
ムカつきながらもやるべき最低限の家事をこなして、夫の帰宅を待った。
窓から見える道路は渋滞していた。
帰宅した夫から、道の状況を教えてもらった。
太宰府との境界に近い方では、高尾川が溢れて道路が水浸しだったそうだ。
夫が言うには、明太子のふくや辺りから浸水し、次第に西鉄二日市駅辺りへと浸水が広がるという。
小さな川なのに溢れると、その周辺地域は麻痺してしまう。
夫の友人宅にも水が押し寄せているらしい。
どうやら、二日市は危険な状態のようだ。
そういえば、消防車が頻繁に行き交っている。
ムカつきは続き、ちょっとだけ晩御飯を食べた。
夫と話していると、ムカつきはおさまった。
安心したから?
ニュースで、筑紫野市原田で消防隊員と救助されていた女性が流されたと報じられた。
原田方面の山道は大変な状況のようだ。
気象情報を見ると、雲の帯が九州、四国、本州へとかかっているのが分かった。
去年、朝倉・日田で起きた水害が全国規模で起こっている。
毎年、山が崩れるような大水害が起きるの?
怖い怖い。
オウム事件で死刑判決を受けた人たちが7人、死刑執行されたというニュースでは、
オウム事件の振り返りがあった。
松本死刑囚の遺骨が分骨されたり、神格化されたりする恐れがあると言われていた。
最近続いた凶悪事件を思い出した。
社会を憎む人が無差別に人を殺すなんてと驚いていたが、
オウム真理教では、教祖の松本が社会を憎んでいただろう。
事件の真相を彼は語ってないそうだが、最近起きた事件とオウム事件は重なって見えた。
オウム事件は終わったのではなく、後継団体が彼を神格化し、この社会で不安や不満を感じている若者をとりこんでいくのか・・・と思い、怖くなった。
大洪水やオウム事件の陰に隠れてしまい、小さなことのように見えた。
小さなことじゃないのに。
そんな酷い事件であっても死刑じゃないのかと驚いた。
今日、雨は小降りになった。
が、洪水の被害は思っていたより深刻だと分かった。
オウム事件での死刑執行は酷いと批判する声もあるようだ。
何が酷くて、何が酷くないか分からない。どれも酷い。
ニュースには、酷いことが並んでいて、
気持ちが真っ暗になりそうだ。
・・・わたむし(妻)