芸術って・・・

小学校の女子トイレに男が潜んでいたというニュースを聞いた。

子どもを狙った性犯罪のニュースが続いている。


ニュースを聞いて、ふと、ゴーギャンを思い出した。

南国の女性を描いていたよね・・・。確か・・・。

おぼろげな記憶しかないから、ネットで検索してみた。


すると、ゴーギャンタヒチで13、14歳の少女と一緒に暮らし、絵のモデルにもしていたという。

少女たちはゴーギャンの妻であり、ゴーギャンとの間に子どももいたそうだ。

ってことは、芸術として見ていた絵の背景に、

ゴーギャンの幼児性愛があったということだ。

ゴーギャンが幼児性愛者でなければ、数々の名作は生まれなかったのだ。

知らないうちに、私は幼児性愛者の影響を受けていたことになる。


関連して、ムンク展を思い出した。

私はムンク展に行くまで、「叫び」しか知らなかった。

ムンク展で作品の解説を読んで、ムンクは友人の妻たちと不倫していて、

ムンクの作品に、その妻たちが描かれていると知った。

ムンクは反社会的な人間関係の中にいて、不健全さを芸術に表してもいたということ。

知らないうちに、破壊的なものを見ていたことになると思った。


私が芸術として見てきたものの中に、

反社会的なものが多数あったんだなあ。


芸術は、ただ美しいというより、

人の持つ本性が表現されているものなんだろう。

反社会的な幼児性愛や不倫のようなことでも、

芸術のタネになり、社会に受け入れられている。

皮肉なことだなあ。


反社会的な行動は罪なのに、

罪を通して表現したものは芸術になる。


・・・わたむし(妻)