共作・・・

NHK朝ドラ「半分、青い。」で、

漫画が描けなくなった主人公を師匠・秋風が救う展開だった。

主人公・鈴愛が漫画にしようと過去に取り組んだ作品のアイディアを下敷きにして、

秋風が漫画を描く。

鈴愛は締め切りを守れず雑誌に穴をあけるところだったが、

秋風が漫画を提供し穴をあけずに済んだ。


この展開を見て、「ヒカルの碁」を思い出した。

原作者がネームを書き、小畑健が漫画を描いた。

ヒカルの碁」はアニメ化され、囲碁ブームを巻き起こした。

私は「ヒカルの碁」が面白くて、結構楽しんで漫画を読んだんだけど、

原作者のほったゆみさんと小畑健さんの共作ということは、あまり気に留めていなかった。


共作の漫画ということだけ、記憶していた。

ネームができたら、絵の上手い人が仕上げるという共作。


ほったゆみさんと鈴愛を同列に並べることはできないけど、

共作も良しとすれば、鈴愛は漫画家を辞めなくても良いだろう。

朝ドラの予告では、漫画家を辞めてしまうと書かれていた。


追い詰められた鈴愛は、辞めることしか思い浮かばなくなるのだなあと、とても可哀想だと思った。

辞めずに済む方法を見つけ出さない展開より、

漫画家を続ける展開の方が好きだなあ。


まあ、自分の好む展開じゃないからと残念に思う必要はない。

ただ、「見て良かった」という展開になるといいなあ。


そう言えば、「ヒカルの碁」では、主人公ヒカルに囲碁の手ほどきをしていた平安時代の幽霊が成仏し、

ヒカルの前から消えてしまい、ヒカルは絶望する。

しかし、昔から保存されている古い記譜に師匠の存在を見つける。

師匠は消えても、囲碁の中に、自分が身に付けた囲碁の中に存在すると意識し、

再び囲碁に取り組むようになる。

私は、見失ったものを見つけ出す展開が大好きだった。


おやおや?

絶望から復活する展開が好きなんだな。私は。

ハッピーエンドが好きだなあ。


ほったゆみさんだけ、小畑健さんだけでは「ヒカルの碁」という漫画は成り立たず、

二人の共作だからこそ生まれた。

できないところを補い合う共作だ。

絶望+絶望=ハッピー

補い合う夫婦というイメージも湧いてくる。


鈴愛に、互いに補い合うパートナーが現れますように。

・・・わたむし(妻)