死に方にも差別があるようだ

ローカル番組で、博多・北九州間で起きた新幹線人身事故が取り上げられていたが、

コメンテーターの発言が死者に鞭打っているように感じられた。

自殺はよくない、乗客に迷惑がかかる、遺族は多額の賠償金を払うことになるなどと言われていた。

誰も、可哀想な死に方とは言わなかった。

これが、世間を代表する考えかと残念に思った。


「鉄道自殺=迷惑行為」という展開は、世間的に正しいことだろうが、

「迷惑をかけない方法で自殺すれば良いのに」と言っているようで、

冷たいコメントだと思った。


こんな風に思う私は、テレビ番組の出演者たちに「優しさ」を求めているようだ。

私は、死にたい気持ちを抱えたままでも生きていけるよ、と言いたい。

死にたい気持ちには、強弱や濃淡があるだろう。

悩みを忘れて笑うこともあるだろう。


新幹線の人身事故について、自殺した男性の背景が分かる記事があったら読みたい。


今回の事故で気になったのは、

一般の人が新幹線の線路に入ったということ。

ドンという衝撃音を聞いても、大きな異常という認識がないこと。

新幹線に血がついていて凹んでいても、駅で気づかれないこと。


今まで、新幹線の人身事故はゼロと聞いていたが、もしかしたら、気に留められない人身事故は起きていたのかも。

隠蔽された事故があるかもしれん、と私は邪推した。


・・・わたむし(妻)