映画「団地」

団地のコミュニケーションを描いたコメディーかと思って見ていたら、まさかのSFだった。

息子の死という悲しい出来事をなかったことにする展開になり、そんな馬鹿なと思ったが、

ハッピーエンドなので良し。


団地には血のつながらない息子を虐待する男がいた。

団地の住人は黙認し助けない。

その息子、今にも死んでしまいそうな青白い顔をしている。

顔を殴られてあざになっている。


私だったら、「止めて」という子どもの叫び声を聞いたら通報する。

だって、匿名で通報できるもん。


とにかく、虐待を受けている男の子が明るい空を見上げるシーンが悲しかった。

主人公夫婦が、世間のおもちゃにされる様子も悲しい。


引きこもって姿を見せなくなったのを、殺されたんじゃないかと噂し合う団地の主婦たちって、

結局、事実を確かめもせず、また、姿を見せないのを心配もせず、勝手に死んだ者扱いしていて、

ムカついた。

・・・わたむし(妻)