ズボラという言葉

最近、「ズボラ」という言葉が気になる。

家事本には、「私は、実はズボラなのです」という始まりが多い。

一方で、まめまめしく丁寧に暮らす人の本も人気があるようだ。

私は、両方に興味がある。


ズボラを辞書で引くと、「約束や仕事などをおろそかにしてだらしがなく、行動、態度などにしまりがないこと。また、その様子。いい加減」とある。

ズボラは少しも良い意味ではないようだ。

私は若い頃、自分では一生懸命働いていたと自覚するが、陰では「いい加減」「杜撰だ」と悪口を言われていた。

本人に聞こえる程度に言い、面と向かっては言わないそれらの言葉は、やはり悪口だと思う。

人に向けると人を傷つける言葉だ。

「あの人はズボラだ」なんて。キツイ。



「私は、実はズボラなのです」と言うと、心根はいい加減でズボラだけど、ちゃんとやれていると、胸を張っているように感じる。

一度でいいから、そんな風に言ってみたいものだ。


・・・わたむし(妻)