女衒

女衒(ぜげん)。

群ようこ「れんげ荘」の主人公キョウコが広告代理店での接待業務を振り返るときに、女衒のようなこともしなければならず、それで評価されて出世しても空しかったという内容があった。

「れんげ荘」を読み終えて、なんか分からん言葉があったけど何だったかなと思い、ページをめくって、

確か左側だったと見当つけて見ていたら、「女衒」という言葉が見つかった。

そして、再びその記述を読み直した。

「女衒」という感じを見て、私は「ぜげん」と読めない。

初めて知る言葉だ。

意味も知っておきたいので調べた。


女衒とは、遊郭などに女性を売るときの仲介業だそうだ。

「れんげ荘」のキョウコが接待で女衒のようなことをしたというのは、

接待する客が女性と付き合いたいと言ったら、客が好みそうな女性を見つけて紹介したということだろうか。

紹介される女性は、お金で男性と交際することを仕事としているということかな。

女性であるキョウコが、女性を見繕って男性に紹介したということだな。

売春婦斡旋みたいなことをやらなくてはならないなんて・・・、辛い仕事だなと思った。

売春斡旋って、人の道から外れていると思う。

法的にはグレーなんだろう。

接待って、そんなに汚いものなんかと読み終えてモヤモヤした。


キョウコは、平気でそれをできなかったから会社を辞めたのだから、辞めて正解だと思った。



そういえば、テレビのワイドショーでは、清水富美加さんが話題になっている。

やりたくない仕事であってもやり遂げるべきだったと批判されている。

幸福の科学に出家したことで、幸福の科学も批判されている。

私は、我慢の限界だったんだろうと想像している。

芸能界に入ってから、芸能人とは人々の性の対象になると分かって嫌だっただろう。

水着姿になって性的視線を受けるなんて、やってみないと分からなっただろう。

売れるための美味しい仕事だと思えと言われても、嫌なものは嫌だろうし・・・。


芸能プロダクションも、女衒のような仕事をしているのかもしれないな。


・・・わたむし(妻)
・・・わたむし(妻)