魔女の秘密展
ゴールデンウイーク中に、福岡市立博物館へ行き、「魔女の秘密展」を見た。
西洋の黒歴史を見たっていう感じがした。
疫病や悪天候、家畜の病気や奇形などを魔女が引き起こしていると信じられていた中世ヨーロッパでは、多くの人々が魔女の疑いをかけられて処刑されたそうだ。
魔女とは、架空の悪物。本当は魔女なんていないのに、犯人扱いしていた。
ペストが流行しているのは魔女のせいだ。どうもあの人が魔女だと噂されている。
そして、噂を立てられた人は裁判にかけられる。
裁判では、客観的な事実は関係なく、自白が重要視される。
棘だらけの椅子、足の骨を砕く道具、手かせ、くつわなどの苦痛を与える道具が使われる。
鉄を熱して手に持たせ、布を握らせる。翌日布が何ともなければ無実。布が血で汚れたら有罪。
真実の追求をしない、自白強要ばかり。
苦痛に耐えられなくなった人は、自分は魔女であると自白する。
すると、火あぶりに処せられる。
どうして火あぶりかというと、火が浄化するからだという。
生きたまま火あぶりにしていたのが、あまりにも無残だと言うことで、斬首して火あぶりにするようになったそうだ。
魔女とは、悪魔の情婦だそうだ。キリスト教の教えに背き、悪魔と契約した悪魔の使いであり、悪魔と情を交わすいかがわしい存在。空を飛ぶ軟膏を体に塗って空を飛ぶ。悪魔の使いとして、人々を苦しめるという。
活版印刷が発達し、魔女についての書物が作られ世に広がった。
「魔女の秘密展」では、古い本が展示されていた。本という形になると、魔女は存在すると信じやすいのだろうと思った。だって、文字を書いたり読んだりするのって、賢いことでしょ。でもまさか、おバカなことが書かれているなんて、とても腹立たしいことだと思った。
科学の発達とともに、魔女を信じる人は少なくなったというが・・・・。
・・・わたむし(妻)