売り出し方

昔のドラマ「夏子の酒」を六話まで見た。

広告代理店でコピーライターをする夏子は、スーパーの広告などの地味な仕事をしていたが、酒造会社の新聞広告に抜擢される。自分が書いたものが新聞に載る嬉しさがある一方で、そんなに美味しくない酒にふさわしくないコピーだ、自分は嘘をついている・・と違和感を持つ夏子。

夏子の酒」の1話と2話は、広告を批判する内容だった。

安くてそこそこの味の酒を、美酒と言うと嘘になるだろう。自分は嘘を書いたと思ったら、コピーライターという仕事に誇りを持てなくなるだろう。だから夏子は辞めたのだな。

思っていたのと違う・・と仕事に対する理想が崩れてしまって辞めたのだな。


夏子の酒」というタイトルのドラマだからコピーライターを辞めないと話にならないのだが、広告って嘘なの?と心に引っかかった。

芸能人には売り出すためのキャッチフレーズがつけられる。叶姉妹は、姉妹という売り出し方だが、本当は姉妹じゃないそうだ。嘘だ。嘘だと分かっていても、嘘を受け入れてしまう。

私は、売り手の売り出し方に乗ってしまう人間だ。イメージに弱いのだろう。

良いイメージをつけられたものを買いたくなる。手に取ってみたくなる。所有欲を刺激される。

私が無印良品か好きなのも、無印良品というブラントに好印象を抱いているからだし・・・。本当の良さを知っているとは言えないなぁ。


そういえば、ユニクロから客離れが起きているそうだ。私も離れた客の一人。ユニクロは安いというイメージを持っていたが、最近、安くはないと思うようになり買わなくなった。「しまむら」のクロッシーやGUに行く。

そして、服そのものを買わないようにしようと思うようになり、そもそも洋服を買いに行かなくなりつつある。

記事には、ユニクロが落ち込んでライバルのしまむらが復活したと書かれていたが、そんな競争があることも知らなかった。

私は、本当はマーガレットハウエルに憧れている。良いなと思う。だけど、私には価格が高すぎるのだ。本当は、マーガレットハウエルの丸襟のブラウスが欲しい。コツコツお金を貯めて買えば良いかと思ったりするが・・・。

マーガレットハウエルは、庶民向けの宣伝をしていない。なんか、手が届かない感じがするのだ。

マーガレットハウエルは、きっと庶民のものではないのだろう・・・と私は勝手に思っている。だって、ユニクロしまむらのような売り方をしてないから・・・。


・・・わたむし(妻)