夏子の酒
ドラマ「デート」で杏の母親役をしていた女優。
今、母親役を演じることが多い。
確か、「夏子の酒」というドラマで主演だった。だけど・・・、このドラマ見てないなぁ。
見てみたいと言うと、夫がツタヤから借りてきてくれた。
六話まで見た。心に引っかかることがある。
夢を実現しようとする話なのだが、すたれた酒米を復活させて酒を作りたいという夢を持っていた人物は、種もみを手に入れたが病死してしまう。妹が代わりに夢を実現しようとするのだ。
そこが心に引っかかる。
「夏子の酒」というタイトルだから、仕方がないのだろう。
夢を追う主人公は、暮らしに困らないお嬢様だ。
その点が、どうも感情移入の壁になってしまっているみたいだ。
私が感情移入できる登場人物は、農業を止めて暮らす皮肉屋の老人だ。
酒米を育てようと頑張る夏子に非協力的だったこの老人が、夏子に心を開いていき、協力者になる。
かたくなな老人が少しずつ明るい表情に変わっていく様子が良いなと思う。
50歳を超えた私は、夢を追いかける若者を支える人物に共感しているようだ。
それにしても、酒造りに夢を持っていた夏子の兄が死んでしまうところに、生かしてあげられなかったのかと思ってしまう。
冴子という人物も気になる。女優になるという夢を持って東京へ行ったが、実現できずに帰郷した冴子は、同級生である夏子の酒蔵で事務員として働くのだが、心を閉ざしていて夏子に冷たい。
冴子の成長もドラマの見どころだと思う。
続きが楽しみだなぁ。
・・・わたむし(妻)