NHKスペシャル 福島原発事故についての番組

NHKスペシャルで、福島原発事故の詳細がドラマ仕立てで紹介されていた。

この番組で、メルトダウンどころではなく、もっと危険な状態だったと知った。燃料棒が解け落ちてしまうメルトダウンが起こり、それを密閉している大きな容器が圧力で壊れてしまったら、放射性物質が飛び出して東日本は人が住めなくなると原発で働く人は恐れていて、容器が壊れないようにするために、ベントという作業をした。

当時、ニュースを見ていた頃、私はベントの意味を知らなかった。ベントが成功しなかったら原発そのものが吹っ飛んでしまうなんて思わずに、放射性物質の拡散やその影響についてはせかり気にしていた。

事故から5年後の今、やっとベントの意味を知った。

ベントとは、液体から蒸発した気体を抜くこと。

あの頃のニュースで、圧力鍋を例にしてベントの意味を説明してもらっていたら誰にでも原発で何が起こったか分かっただろう。

福島原発事故の全容が国民にまだ知らされないまま、多くの原発が再稼働するわけだけど、核エネルギーをコントロールできると言い切れる人をまだ見ていない。

NHKスペシャルを見たら、コントロールできると言うことが嘘のように感じられる。かなり怖い番組だった。

・・・わたむし(妻)