俺はまだ本気出してないだけ

42歳にして会社を辞め自分探しをしている主人公は漫画家を目指す。若者だったら応援したくなるんだけど、

高校生の娘がいる男性がやると、「それでいいのか」と言いたくなる始まり方だ。

途方もない夢を語り取り組む様子は、「ビリギャル」と重なるし、「ナルト」「ワンピース」も思い浮かぶ。


漫画家になろうと思い立った主人公は、絵さえ描けないZEROの状態なのだが、下手な絵が描けるようになり面白くないストーリーで短い漫画が描けるようになる。そして、出版社に持ち込み続ける。漫画家デビューが現実味を帯びてくる。

くだらない夢でも夢として思い描いて行動すると、実のある人生になるのではないかと思わせてくれる映画だった。


私はただ惰性に任せて暮らしているようなだらしない自分を反省した。ゆるゆると生きている。何も目指していない。

嫌いなことを避けているだけだ。馬鹿馬鹿しいことでもいいから具体的な目標を持って生きた方が楽しそうだと思った。

楽しい映画だったが、自分を振り返ると心が痛かった。


・・・わたむし(妻)