ナイルパーチの女子会

図書館から予約していた「ナイルパーチの女子会」が借りられるとメールが入り、図書館へ借りに行った。

よっしゃ。これで買わなくて済んだ・・。


ナイルパーチの女子会」というタイトルだから、「女子会」がキーワードなのかなと思いながら読んだ。

カフェでお茶を飲んだり、ファミレスで食事したり、一緒に旅行したりという女子同士で楽しむ女子会が、この小説では弱みを握った者が脅迫して付き合わせるという異常な女子会。

異常な女子会だが、普通の女子同士であっても、相手の弱みを握っていることは多々あるだろう。だから、誘いを断れないという楽しくない女子会はあるんじゃないかと思った。

この話は、毒々しい苛め話だなぁと思った。相手の落ち度を見つけたら、それをネタにして酷い目に遭わせ、目の前から居なくなるようにと望む人々が描かれていた。

嫌いな親の死を望む様子もサラリと書かれていた。

殺人こそないが、邪魔な人を消したいとか、処罰したいとかの悪意が長々と書かれ、話の終わりに善意が添えられていた。善意を添えてバランスをとったのかなあ。


・・・わたむし(妻)