迷路のような場所

娘にえとやの梅の実ひじきをイオンモール筑紫野で買ってきてもらった。

帰宅した娘はえらく不機嫌だった。

梅の実ひじきを見つけるのは大変だったようだし、帰るときに入店した出入口ではない所から出て迷ってしまったそうだ。

行くたびに私も迷いそうになる。出口を間違えたら、人通りがほとんどない通路を歩くことになってしまい不安になる。

イオンモール筑紫野で買いたい物があるから行くのだが、迷ってしまうと店に対して憎しみさえ感じてしまう。困ったことだ。

うろうろと無駄に歩き回らずに快適に買い物をするための対策が必要だなあ。


が、そんな思いをしてまで、そこへ行かなくてはならないか?

心の中で問いが浮かぶ。

(そこに無印良品があるから)
(ツタヤがあるから)
(塩パンがおいしいから)
(賑やかさにも慣れたいから)
(散歩に丁度良い距離だから)

それだけか?とまた問いが浮かぶ。

(それだけかな)
と答える。

ツタヤなら他にもあるよね?と心の中で呼びかけられる。

(そうだね、あるね)
と答える。

イオンモール筑紫野以外のところで買い物しようよ・・と心の中で言葉が浮かぶ。

(そうだね。しばらくそうしよう)

私は心の中で答えた。


・・・わたむし(妻)