「民王」 感想

図書館にリクエストしていた「民王」。

ドラマ化されていたみたいだが、私は見なかったので新鮮な気持ちで「民王」を読んだ。

首相である武藤泰山と息子で大学生の翔が入れ替わる場面は、ちょっと分かりにくかった。

自分が自分でなくなっても、泰山も翔も冷静だ。

入れ替わっていることを、映画で疑似経験しているような描き方だった。


ドタバタしたコメディー映画のようで笑えたが、負に落ちない点があった。

就職試験での面接で、受験者が誰の子どもであるかを問題にする場面がいくつもあった。

武藤泰山の息子だから落とせないという面接官がいたり、

最終の面接で、「政治家になるつもりは?」と問われたりしていたが、

誰の子どもであるかなんて、就職に関係があってはならないはずだけど、この小説では就職試験で身元がバレていた。

住所と名前から個人的なことがいろいろと調べられてしまうのかと思った。


やってはならないことだろうけど、就職試験では当たり前のように身元調査をしているんだろうか?

民王は小説だから、実際の就職試験とは別物として楽しんで読めばいいのか?


・・・わたむし(妻)