筑紫野市二日市 ゑびす醤油のみたらしソフト
みたらしソフト。一度食べてみたかった。なかなか一人で店に入る勇気がなくて、今日、夫と食べに行った。
ソフトクリームができるまでの時間に、私は店の壁に飾られたものを見た。
おすぎとピーコが訪れたようで、その番組の画面が切り取られて壁に貼られていた。
店の奥さんの話によると、ゑびす醤油は明治10年に創業したそうだ。
「ぜいたくは敵だ」「日本人ならぜいたくはできないはずだ」と言われた戦時下であっても、味噌や醤油は途絶えず作られただろう。
二日市の人たちは昔からゑびす醤油の味に親しんできたに違いない。どんな味なんだろう。私はまだ食べたことがない。なぜなら、スーパーで最も安い醤油や味噌を買っているからだ。だから、ゑびす醤油の商品が私の生活には入ってこないだろう。
安いものを買い始めたら、ちょっと高めのものは買えない感覚になってしまったみたいだ。
美味しいみたらしソフトを店先で食べているにもかかわらず、私はアウェー感を味わってもいた。
ふと、生まれ育った浮羽の吉井醤油を思い出した。子供のころは吉井醤油の味しか知らなかった。
吉井醤油は甘い。
今、食べているものは、吉井醤油ほどは甘くない。醤油にこだわりはなくなり、安いものを選ぶようになった。
ゑびす醤油のみたらしソフトを食べて、ちょっと寂しくなったのは、私が味にこだわりを持たなくなったからかなぁ。
みたらしソフトは、ちょっと高級な味がした。
・・・わたむし(妻)