節度ある生活がしたい・・・

忘れられない記憶は、時々、鮮明に表われては心を引っ掻くようだ。


子どもたちが中学生の頃、学校からネット利用を指導されることはなかった。私は仕事関係の研修で子どものネット利用にはあらかじめ約束事を作る必要があると聞き、子どものネット利用を制限した。

しかし、私の両親は、好きなことが出来ないなんてかわいそうだと私の知らないうちに子どもが自由にパソコンを使えるようにしていた。

中学の担任教師から、実家で自由にパソコンを使っているらしいと聞き、そんなはずはないと思って実家へ行ったところ、あるはずないと思っていたパソコンとモデムがあった。

「どうして、こんなことを・・」と母に尋ねると父に聞けと言う。父に聞くと、俺は知らんぞと言う。

再び母に尋ねると、返事はない。


学校から帰宅して寝るまでの限りある時間をネットに使ってしまわないようにしたいという願いは、意味が無くなってしまった。子どもの為にとの思いは、無意味になった。

当時の私は、そう思い落胆した。親に足を払われて倒されたようなイメージや、顔面を刃物で傷つけられるイメージが見えて苦しくなった。血のつながった親子だからといって、味方とは限らない。

私らの親としての権限は小さくなった。親としての威厳もだ。


・・・わたむし(妻)