小さいおうち
朝倉市から文化事業のお知らせが届いた。
その中に、「小さいおうち」の上映会についてのパンフレットが入っていた。
昭和初期の家や暮らし方、服装などが再現されているという。
見てみたいと思ったが、交通費をかけて見に行くのは大変だなぁと思っていたところ、
ツタヤで借りて見ればよいのではないかと夫が提案してくれ、昨日、一緒に見た。
ストーリーより、歴史に興味を持って見始めた。
日中戦争が始まっているというのに、日本では戦争している悲惨さはない。
赤い屋根の小さい家には、洋風のキレイなキッチンがあり、
子どもには本やおもちゃが買い与えられ、
その母親時子は、おしゃれを楽しんでいる。
時子は女中・タキに何かと優しく接し、姉妹ようにも見える。
しかし、時子の夫が、新入の男性部下・板倉を家に招いてから、
家庭内の平和は、微妙に歪みはじめ、恋愛事件が起こる。
時子は、板倉を性的に誘惑する。積極的に二人で会う機会を持ち、不倫関係になる。
時子の夫は、何も気づかない。
子どもも、無邪気に過ごしている。
タキは複雑な心境で時子たちを見つめている。
結局、不倫という罪を描いた物語。
時子と板倉にとっては、恋愛であるが、
相手の幸福を願っての行動ではなく、性的欲求を満たすための行動だ。
映画のパンフレットには、不倫を描いたものとは書かれていない。
「秘密」という言葉で濁している。
・・・わたむし(妻)