四十九日のレシピ

夫が、借りてきてくれた。
 
夫が、面白いかもしれないと思って。
 
けれど、夫にとっては、終始暗くて面白くなかった作品。百点満点で32点と、落第点を夫はつけた。
 
 
 
原田泰造演ずる人物は、不倫して相手の女性が妊娠し、結婚を急かされている。
 
永作博美演じる妻は、不妊に悩みイライラしている。姑の介護もしている。
 
 
妊娠している不倫相手の女性は、気が強く、計算高い
 
すごくドロドロした話だ。
 
 
出産したことのない女性VS出産した女性
 
 
出産した女性は、出産したことのない女性に、
 
「早く生みなさい」とか言う。
 
まるで、出産していない女性は、女性として駄目だと言っているみたい。
 
けれど、この映画に出てくる母親には、性悪な人が多い。
 
子どもへの愛情が薄い。
 
女性の私が見ても、嫌な女性が何人も登場する。
 
その人たちにも、美点はあるのだろうけど、イライラした女性が発する言葉はとっても怖い。
 
まるで、刃物を振り回しているように攻撃的だ。
 
 
 
亡くなった継母が書き留めた暮らしのレシピ帳は、真似て作りたいと思った。
 
 
この映画では、性悪女と対照的に、亡くなった継母はとても良い人だった。
 
優しい笑顔が印象的だ。
 
多くの人に慕われ、四十九日の大宴会には大勢集まる。
 
 
私は、「性悪女」の部類に入ると思うから、良い映画だと思いながらも複雑な気持ちで見終えた。
 
自分が死んだら、悲しむのは家族だけだろう。
 
 
・・・わたむし(妻)