ピカソとミーノータウロス

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牛鬼について調べていたところ、ピカソギリシャ神話の半人半獣の怪物ミーノータウロスを自画像のように、
 
親しみを込めて描いたと知った。
 
図書館で、小学館「西洋絵画の巨匠 7 ピカソ」関直子(著)を見てみた。
 
戦争や暴力を批判する絵には、荒れ狂うミーノータウロスが描かれていた。
 
おそろしいミーノータウロスばかりでなく、可愛いものもあった。
 
それらの絵を見て、私は、誰もがミーノータウロスなのかもしれないと思った。
 
誰もが、暗い闇を抱えているのかもしれない。
 
が、「母と子」の絵のように、慈しみの心も持っている。
 
 
心の中の鬼を追い払い、福を招き寄せる神事について考えるとき、ピカソの絵を思い浮かべたい。
 
 
・・・わたむし(妻)