部活としごき

ハラスメントと言えば、部活を思い出す。

小学校でやり始めた剣道を高校でも続けようと入部した。

が、上下関係のあり方に我慢できなくて退部した。


いつもは部活に来ない先輩がたまに来て先輩風を吹かせて下級生をこき使ったり、

一発芸をやらせて笑っていたり、

たまたま私が先輩に練習試合で勝ったら、話しかけてくれなくなったりという部の雰囲気が嫌いになって辞めた。

剣道自体は好きだったので、大学で再開した。

やり始めたものの、足を故障し練習できなくなった。


で、1年が終わろうとしていた頃、部活を休んでいたときに、「しごき」があったと聞いた。

当時の私たち1年生の精神を鍛えなおすという目的だったようだ。


私はたまたま故障して、たまたま休んでいたので、しごきを受けなかった。

しごきの様子を同級生から聞いた。

話してくれた人は、先輩たちのやり方に立腹していた。


どうしてそんなことになってしまったのか?

私は高校では剣道を途中で止めていたので、弱かった。練習について行く体力さえない状態。

他の同級生部員たちは、有段者ぞろいだった。

先輩は、有段者と初心者。でも人数が少なく、先輩と後輩の上下関係は緩やかだったように思う。

なぜ「しごき」という強硬手段がとられたのか?


記憶をたどると、他大学との練習試合に1年生部員が何人も欠席したから・・という理由があった。

私も欠席していた。

もしも私がしごきがあった日に練習に加わっていたら、足の故障に関係なく、しごかれていたのかもしれない。

当時の私は、しごきの話を聞いてすぐに、退部届けを出した。

先輩の顔を見るのも怖いと思った。

これで、剣道とはさよなら。

二度と竹刀を持つことはなかった。

体育会系の上下関係に馴染めなかったんだな。


罰として、辛い練習を課されるのは、ハラスメントなんじゃないかな。

こんなことを言ったら、軟弱だと言われるかもしれないな。


今の部活はどうなんだろう。

しごきは、あるのかな?


・・・わたむし(妻)