放射能

韓国についてのニュースを見ていると、

空旅客機の路線が減少するとか、

輸入品の放射能検査を厳しくするとか、

東京オリンピックで韓国選手に福島産食品を出さないように要望するとか、

きつい内容が多い。

特に、「放射能」と聞くと胸が痛む。


福島原発事故の処理をしている最中だし、

溶け落ちた核燃料を取り出すのはとても難しいと聞く。

放射能が強くで人は近づけないからロボットを使うと聞いたことがある。

ロボットなどの機械も放射能の影響で作動しなくなる場合があると聞いたような記憶がある。

福島原発の事故処理は、かつて人類が経験したことのない難しさという。

放射能について心配ではあるが、

事故処理について、多くの人が懸命に頑張っているんだと思い、応援している。


しかし、韓国についてのニュースでは、私の思いとは違うものを感じて胸が痛む。

福島原発のことは、「わたしたち」が解決しようとしている課題だし、

原発事故のことで子どものいじめが起きることにも心が痛む。


世界のいろいろな国のものの見方は知らないが、

事故処理をがんばっているというより、

「汚染された日本を避けたい」という見方があるのだとニュースで知らされたようで、

とても寂しいし悲しい。

立ち上ろうとしているところを、

ハハハと笑われているような気さえする。


放射能云々というニュースは、とても辛い。

傷を突かれているみたいだ。


事故直後、私の弟は社命で福島第一原発へ行った。

防護服を着ていたが被爆したと聞く。

戦地へ行くのと同じくらいに危険な仕事だったと思う。

あの頃、祈るような気持ちでテレビを見ていた。

ヘリから水が撒かれても、焼け石に水のようだと感じたり、

水蒸気爆発する様子は衝撃的だった。

核燃料の温度を下げるために大量の水が必要だが、

水が届かないというトラブルがあったと記憶している。

住み慣れた所から避難する人々を見て、

胸が苦しくなったという記憶もある。


日本じゅうのいろいろなところに、原発処理に関わっている人がいるだろう。

私自身は関わりないが、弟から話を聞いて、

弟の家族がどんな思いだったろうと想像した。

多くの人が逃げなくてはならない場に行ったのだから、

心配しないはずがない。


安全な状態へ回復させようと頑張っていても、

ばい菌のように見られているようで、とても悲しいです。


この悲しみは、積み重なれば憎しみにもなりそう。

仕返ししてやりたいという憎しみになりませんように・・・と、

自分の心を鎮めたい。


だったら、どうしたらいい?

しばらく、ニュースを見ない方が良いかな。

・・・わたむし(妻)