鉄道事故寸前の状態

昨日、湯町に通じる道の踏切で、14,5人が集まっていた。

一人の女性の誘導で、トヨタの白い乗用車が踏切内から出てきた。

乗用車は道路沿いの駐車場に停車した。

何が起きたんだろうと誰かに尋ねたかったが、

通行を待つ人々がみんな黙っているので、私も無言で待った。


乗用車を誘導した女性が、「JAFを呼んだほうがいいよ」と声かけした。

JAF?警察は?と疑問に思っていると、ゆっくり列車が近づいてきてストップし、

列車の運転席から運転士と思われる男性が降りた。

歩いて私たちの近くまで来て、

「緊急停止ボタンを押したのですね」と尋ね、

状況を知る人たちが説明した。

踏切の安全が確認されたからだろう、列車は出発した。

特急ゆふ」と表示された赤い列車だった。


白い乗用車を運転していたのは若い女性だった。

動揺が大きかったんだろう。泣きながら電話をかけていた。

乗用車のバンパーが壊れていた。

踏切の縁石に乗り上げたという。


狭い踏切なので、ハンドルを左に斬り過ぎてしまったのかなあ?

緊急停止ボタンを押す人がいなかったら、特急ゆふは白い乗用車と衝突していたのかも・・・。

何人もの人が協力して、白い乗用車を助けたのだなあ。

人命を助けるための助け合いの一端を、私は目撃したのだなあ。


・・・わたむし(妻)